2023/06/11

森の案内人講座『第三回 標本じゃなくてコレクション』

久しぶりに気分が悪くなった。
これは、アテクシのブログだから好きなこと書かせてもらう。

今回の講習会、農林高校の先生なんだけど、
大量の標本を持ってきて見せてくれたんだ。
それは良いよ。
自慢げに標本箱を回してくれるんだけどね?

ラベルどこ~?

ラベルが無い標本なんて…
昆虫の死体を集めているだけ。
アテクシが標本を習った先生は、
「ラベルと個体は必ず一体にしておくこと」
「ラベルが無いのはただの死体」
「とにかくラベル、ラベルが大事」
と何回もきつく教えてくれたんだよなぁ。
未展足の物まで見せられる

​これ、あれだ。
昔、貴族の間で流行った、
珍しい植物や生き物のコレクションを自慢しあう行為に酷似してる。

その後、昆虫標本の作り方なんてのも始めた。
まさか標本作るとは思わないよ…
普通のメガネしか持って行ってなかった。
前もって何やるか判っていれば、
エセハズキルーペ持って行ったのに。

それと先生、大事なこと言ってない。
『標本はラベルが命。ラベルが無かったらただの虫の死体』
これ、基本なんだけどなぁ…
しかも、標本針一本の打ち方だけ指導。

一応「それとなく」聞いたんだけど、気が付かれなかった。
「これ、いつ、どこで、だれがつかまえたんですか?」って。
そこでラベルの大切さを伝えてもらいたかった…
あろうことか「これは練習用なので後で回収します」とか、なにそれ?
そして回収されたよ、針一本打った状態の物を。
あり得ないでしょ?何のための玉虫の命よ?

う~ん。
標本針を打ったら、最後まで責任取りたいんだけどなぁ。
あの後、あの子たちどうするんだろう?
ラベルも無し、「10年ほど前に養老町で私が捕まえた」ってだけ、
ワイの先生が聞いたら、ぶちぎれ案件だよなぁ。
昆虫に敬意を表す意味で、綺麗に展翅展足する、とのことだけど、
きちんと「標本」にしてあげないなら、捕まえてほしくないねぇ。
ラベルがあることで、本人の死後も残される可能性があるし、
あれは『コレクター』のコレクションボックスで『研究者』の標本ではない。

おっと、冷凍庫の中の昆虫、そろそろ脚伸ばしてあげないと。

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