2022/11/14

蟲『マクラギヤスデ 始めました』

ヤスデを飼育してみたい。
いっぱい脚がある、大抵は気持ち悪がられる生物。
植生は腐植物や菌糸、
体液に毒はあるけど挿したり嚙んだりしない。
かなり温厚な性格で…
簡単に言えば、可愛い。

文化の森の雑木林には、
輪切りにした丸太がいくつか転がしてあって、
それを転がしてひっくり返すと、
多種多様の土壌動物が現れる。

で、マクラギヤスデだ。
これはその丸太の上で見つけたもの。

黄色いのは何かしらのキノコの菌糸

















黒くて、テラテラして、シャカシャカ動き回るのではなく、
実にのんびり動くところが可愛らしい。
そして早速採集。
採集方法は刷毛でやさしくスイープしてケースに落とす方法で。
ピンセットはつぶしてしまいそうだし、
指が入らないような隙間にいるので手では無理。
飼育して観察





















加茂地域では未確認らしいということだったので、
研究会のT先生に写真を送り報告。
「ぜひ飼育して生態を調べてください」とのこと。
さて、困った。
飼育環境として温度湿度が判らず、雌雄も分らず、
餌も分らない状態のスタート。
手元にあった、100均のアクリルケースに、
現地の腐葉土と、一緒に捕獲したその他の動物もまとめて入れてみる。
左の色の濃い個体がおそらく成虫。
右上の白いのは、まだ幼いと思われる。
足元の小宇宙をデスクサイドに

















白いものは、いくつかサイズ違いを入手。
写真以外の場所にもいるから、何頭いるかよくわからない。
成虫は別ケースにしたほうが良さそうだな。
共食いの可能性はないけど、
生殖活動の観察とかしたいから。
一風変わった癒し

















動きは緩慢で、生きているか死んでいるかよくわからないけど、
光を嫌うようで、LEDで照らすともぞもぞと影に潜っていく。
夜、何も考えずにボーっと見ていられる、
少し不思議な癒しを手に入れた。

さて、餌だが…
取り敢えずは現地の枯葉を入れておく。
クワガタ用の菌糸ボトルを砕いて入れてみようか?
それともシイタケ飼育キットを買って、
シイタケ食べた後の菌糸を与えるか?

とにかく資料が無い。
ネット上にもあまり出てこない。
本も何が良いか判らない。

動画の記録も残しておきたいから、
Youtubeチャンネルを開設するか…
動画の編集なんてやってられんけど。

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